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お風呂のお湯は追い焚きする?1回張り替えるのとどちらがお得?

お風呂のお湯は追い焚きする?1回張り替えるのとどちらがお得?

お風呂に入る人数が少ないと、一度でお湯を張り替えるのは勿体ないですよね。しかし、お風呂を追い焚きしても、お湯を足す量によっては張り替えるのと大差ないと感じることもありますよね。

そこで、お風呂の追い焚きと張り替えはどちらが得できるのかを解説します。単純な比較だけでは難しいですが、実はポイントごとに比較すると意外と分かりやすいですよ。

目次

    1 お風呂の追い焚きと張り替えはどうやって比較するの?

    お風呂の追い焚きと張り替えを比較するときは、水道代や光熱費などのポイントごとに比較することが重要です。一つずつ考えていけば、追い焚きと張り替えのどちらがお得かが分かりますよ。

    1.1 追い焚きと張り替えを比較するときのポイント

    お風呂の追い焚きと張り替えでは、追い焚きのほうが経済的には得になるとされています。しかし、実際には家庭の状況によっても異なりますし、光熱費の違いから地域によっても異なる場合があるのです。そのため、お風呂の追い焚きと張り替えのどちらがお得かを比較する場合は、まずは次のポイントごとに考えていきましょう。

    • 水道代(下水道代)
    • 光熱費(電気代・ガス代)
    • 残り湯の温度
    • 残り湯の量

    最初に考えるのが水道代。お風呂を追い焚きする場合は、お湯を足す分だけの水道代がかかります。一方で、お風呂を張り替える場合は浴槽を満たす分のお湯が必要なので、水道代だけを見れば、追い焚きするほうがお得です。

    次に光熱費。ガス給湯器の場合はお湯を沸かすために必要なガス代を比較することが大切です。追い焚きする場合は浴槽の残り湯の温度が高ければ、それだけガス代を減らせます。一方で、張り替える場合には水道の水温が高い時期はまだ良いですが、真冬のように水温が低い時期はガス代も高くなってしまうのです。

    一方で、電気給湯器の場合は比較が簡単と言えます。なぜならば、電気温水器でもエコキュートでも、追い焚きするときに電気は使っていないからです。電気給湯器の追い焚きでは「熱交換器」を使います。深夜の安い電力で沸かしたお湯の熱を浴槽の残り湯に移し替えることで追い焚きしているのです。また、張り替えるときもすでに沸かしてあるお湯を出しているだけなので、電気代はかかっていません。

    ただし、電気給湯器の場合、熱交換器で熱を移し替えても新しくお湯を出しても、どちらの場合でも使用湯量が増える仕組み。その結果、お湯を沸かす量は少し違うかも知れませんが、大きな違いが出るほどの電気代にならないため、追い焚きでも張り替えでも気にする必要はないでしょう。

    ガス給湯器を使っている場合は比較するポイントが多めです。電気給湯器の場合は電気代を気にするほどではないため、使うお湯の量を中心が考えることになりますよ。このようなポイントに絞って比較することで、追い焚きと張り替えのどちらがお得かが分かるのです。

    追い焚きと張り替えを比較

    1.2 追い焚きと張り替えのメリットとデメリット

    お風呂の追い焚きと張り替えを比較する場合、光熱費などの経済面だけを考えても本当にお得かどうかは分かりません。なぜならば、追い焚きと張り替えにはそれぞれにメリットとデメリットがあるからです。

    追い焚きor張り替え メリット デメリット
    追い焚きの場合 残り湯が無駄にならない 細菌が繁殖するおそれあり
    張り替えの場合 衛生的な入浴が可能 残り湯が無駄になるおそれあり

    経済的にはお風呂を追い焚きするほうが得とされています。しかし、追い焚きは衛生面が不安。細菌が繁殖してしまうおそれもありますし、小さな子どもや高齢者がいる家庭には追い焚きがおすすめできるとは限らないのです。

    一方で、お風呂を張り替える場合は常に衛生的な入浴が可能。しかしながら、お風呂の残り湯が無駄になるおそれがありますし、残り湯を洗濯などに使うとしてもすべてを使いきれずに捨てるしかなくなることもあります。つまり、追い焚きにも張り替えにもメリットがあり、デメリットがあることを忘れないことが重要なのです。そのメリットとデメリットも加味したうえで、お風呂の追い焚きと張り替えのどちらがお得なのかを考えてください。

    2 電気給湯器の場合はどちらがお得?

    エコキュートや電気温水器などの電気給湯器の場合、光熱費の電気代を比較するよりも「使用湯量」を考えることが重要です。そして、電気給湯器は追い焚きが得意ではないことも理解しておく必要があります。

    2.1 高温差し湯が最もお得

    エコキュートなどの電気給湯器の場合、追い焚きと張り替えでは「張り替え」のほうがお得になることが多いとされています。もちろん、様々な条件から、お風呂を追い焚きしたほうが得になるケースがあるかも知れません。それでも、基本的には張り替えがお得。これを念頭において、その理由を考えてみましょう。

    貯湯ユニットがあるエコキュートや電気温水器の場合、追い焚きするときには貯湯ユニットのお湯と浴槽のお湯の間で「熱交換」を行います。つまり、深夜の安い電力で沸かしたお湯の熱を浴槽のお湯に移し替えている訳です。電気代はかかりませんが、熱交換で冷めたお湯をエコキュートなどは「使用湯量」と判断。追い焚きに使った分も使用したお湯と考えて、より多くのお湯を沸かす必要があると学習してしまうことになります。

    追い焚きをするときには電気代がかかりませんが、次からは追い焚きの分の湯量もプラスしてお湯を沸かすようになるため、翌日以降の電気代が少しだけプラスになってしまいます。お風呂を張り替えてもお湯を使うのですから、結局は同じことですよね。そのため、追い焚きにどのくらいの熱が必要かによって違いはありますが、使用湯量が増えることは同じなので、電気給湯器の場合は張り替えたほうがお得とされています。

    一方で、ある程度の残り湯がある場合は「高温差し湯」が経済的。高温差し湯は60度程度のお湯を浴槽に足す機能のことを言います。エコキュートなどの高温差し湯の機能がある電気給湯器の場合、浴槽のお湯が冷めていても熱いお湯を足せば、追い焚きをする必要はないですよね。同じように使用湯量は増えてしまいますが、残り湯を活用しながら一定量のお湯を増やすことができます。

    追い焚きをする場合でも減っている分のお湯は足すのが一般的。そう考えると、高温差し湯でお風呂の湯量を増やしながら温めると一挙両得ということになるのです。エコキュートなどの電気温水器では、高温差し湯がお風呂の追い焚きと張り替えの良いところを組み合わせた方法として最も経済的になるとされていますよ。

    2.2 保温を差し湯にして光熱費をお得にしよう

    電気給湯器でお風呂の追い焚きと張り替えのどちらがお得かを考えるついでに、保温機能についても見直すと、よりお得にできるかも知れません。すでに解説したように、高温差し湯は浴槽の減ったお湯を増やしながら湯温を上げてくれる機能。つまり、浴槽の保温をしていなくても、入浴時に高温差し湯をするだけで浴槽のお湯を適温にできることもあるのです。

    もちろん、お湯張りをしてから誰も入っていない場合は、浴槽のお湯が多くなりすぎるおそれがあります。しかし、一人だけ遅くに入浴する場合など、ずっと保温しておくのは経済的ではありません。なぜならば、電気温水器の保温機能は追い焚きの繰り返しだからです。何度も追い焚きすれば、電気代が高くなることは先程の解説で理解できますよね。

    要するに、電気給湯器の保温機能を高温差し湯に変更すると経済的になることがあるのです。状況によっても異なりますので、遅くに入浴することがある場合などに試してみると良いですよ。

    追い焚きと張り替えのメリット・デメリット

    3 ガス給湯器の場合はどちらがお得?

    ガス給湯器の追い焚きと張り替えを比較するのは、かなり難しいと言えます。一般的には追い焚きがお得とされていますが、実はカギになるのは水道代です。

    3.1 どちらかと言えば追い焚きがお得になる

    ガス給湯器の場合、どちらかと言えば追い焚きがお得。しかし、残り湯の量によっても異なりますし、地域の気温や水温によっても異なります。そのため、一概にどちらがお得であるとは断言できないのです。

    ガス給湯器については、追い焚きをしてお風呂を沸かす場合と自動でお湯張りをする(張り替える)場合とでは、使用するガスの量はほぼ同じ。ガス機器メーカーの大手「パロマ」が公式サイトでも紹介している内容ですので、間違いはないと考えられるのです。厳密に考えると多少の違いはありますが、大きな違いになるとは言えません。

    ガス給湯器は、追い焚きのときはガスの燃焼量を少なくして時間をかけてお湯を温めるという方式になっているのです。一方で、お湯張りのときはガスの燃焼量を多くして短時間でお湯を沸かしています。その結果、使用するガスの量がほぼ同じになるということです。ですから、お風呂の追い焚きと張り替えを比較する場合、ガス代はどちらでもほとんど変わらないと考えられます。

    ガス代がほぼ同じであれば、カギになるのは水道代。地域ごとに水道代は異なりますが、張り替えるほうが追い焚きよりも水が多く必要になるのは確かです。このことから追い焚きのほうが経済的であると考えられます。

    ちなみに「マイナビ」が、ガス給湯器で追い焚きした場合と張り替えた場合のおよその金額を紹介しています。マイナビの情報によれば、真冬に浴槽がほぼ水になっていると仮定した場合、追い焚きのガス代は「91.7円」ですが、張り替える場合は水道代を含めて「124.6円」という試算。張り替えた場合は、やはり水道代の分だけ高くなると考えても良いでしょう。

    3.2 光熱費を得する方法を試そう

    お風呂の追い焚きと張り替えでは、ガス給湯器の場合は追い焚きのほうが少しだけお得です。しかし、夏場は追い焚きのほうが随分とお得になりますが、冬の差額はほんのわずか。ですから、ほかにもガス代を節約する方法を試すのが、お得になるには重要と言えます。

    例えば、ガス代を得する方法には、次のようなものがあります。

    • プロパンガスを都市ガスに変える
    • できるだけ短時間に入浴してしまう
    • 一人暮らしの人はシャワーを上手に活用する
    • 浴槽のフタは必ず閉める
    • 便利グッズを活用する
    • お風呂の温度やシャワーの時間に気をつける

    プロパンガス(LPガス)は都市ガスよりも割高。プロパンガスは都市ガスのようにガス管が張り巡らされている訳ではないため、災害からの復旧が早いというメリットなどもあります。しかし、都市ガスと比較すると、料金が高くなっているのは事実です。そのため、プロパンガスを都市ガスに変えられるのであれば、都市ガスにすることでガス代を節約できます。

    また、お風呂は短時間に入浴してしまうことでもガス代の節約が可能。入浴に時間がかかれば、それだけお湯も冷めてしまうので、追い焚きをする回数も増えてしまいます。お風呂の追い焚きと張り替えで節約しても、1回の入浴時に追い焚きをする回数が多ければ、それだけガス代が高くなってしまうのは当然です。

    家族で生活する場合はお風呂を沸かしますが、一人暮らしの場合はシャワーで済ませるほうがガス代はお得です。ただし、冬場にシャワーだけでは風邪を引いて、余計に治療費などがかかるというおそれもあるので要注意。夏だけシャワーで済ませるなどの工夫をしてみましょう。

    浴槽のフタはお風呂の温度を保つために重要な役割を担っています。面倒でも必ずフタを閉めるようにしたり、お風呂の保温に便利なアルミシートのようなグッズを被せたりすることも効果的。少しでもお風呂の追い焚きの回数を減らせる工夫もガス代を節約するには大切です。

    浴槽にお湯張りをして入浴する人でも、体や頭を洗うときなどにシャワーを使う人は少なくないですよね。シャワーを使うと、そのたびにガス給湯器が作動しています。ガス代がかかるため、必要以上にシャワーを使うのはガス代が高くなる原因の一つ。同様に、お風呂も必要以上に熱くしないことが、ガス代の節約には欠かせないことの一つです。シャワーを使う時間を1分だけ短くする、お風呂の温度を1度だけ下げてみるということだけでも、年間のガス代は大きく節約できますよ。

    4 まとめ

    お風呂の追い焚きと張り替えでは、ガス給湯器は追い焚きがお得です。電気給湯器は張り替えがお得になることが多いとされていますが、高温差し湯が使える場合はそのほうがお得になりますよ。追い焚きと張り替えの比較は、各家庭の入浴状況によっても左右されるため、解説したことを参考にしながら、どちらがお得になるのかを選ぶようにしてくださいね。

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